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防犯 豆知識
アジア系外国人が組織で行う泥棒

耳かきを細くした特殊な工具を鍵穴に差し込んで、鍵を開ける技術を「ピッキング」と言います。もともとは部屋の鍵をなくしたり、車の鍵を紛失したときに、錠を開けるのを目的としている技術ですが、その技術を悪用して泥棒に利用する人もいます。

ピッキングを使うと、ディスクシリンダー錠とよばれる錠前などは、なんと10秒足らずで開いてしまいます。これでは、鍵を持っている場合とほとんど変わらない早さで、家の中に入れてしまうことになります。

警視庁によるとピッキング犯は、1人の単独犯ではなくグループで行動することが多く、特にアジア系外国人グループが多いようで、訓練から盗品の処分までを組織的に行っています。まず「訓練」ですが、これは組織内の指導者や解錠の技術を教える専門学校から学びます。

次に、「研修」といって実際の空き巣の現場で解錠して経験を積みます。ここで全員がピッキングができるメンバーとなります。あとはそれぞれが役割分担を行い、例えば、家族構成や不在時間帯を確認する「下見役」、インターホンなどで不在を確認する「アタリ役」、実際に現金や通帳、印鑑や貴金属を盗み出す「実行役」、そして最後に現金以外の盗品を質屋や国際ルートでお金に変える「処分役」など、それぞれが分担して行動するのです。

現在はピッキングに強いシリンダーがありますので、ディスクシリンダー錠を使っている場合は交換されることをおすすめします。